神奈川県高等学校教科研究会・情報部会
教科「情報」こんな授業やってます(実践事例報告)
2005年7月11日更新

  • 【主催】 神奈川県高等学校教科研究会・情報部会
  • 【日時】 平成17年7月6日(水) 13:30〜16:30(受付 13:00〜13:30)
  • 【会場】 神奈川県立神奈川総合高等学校
  • 【講師】 県立湘南台高校    諏訪間 雅 行
         県立横浜清陵総合高校 五十嵐   誠
         県立神奈川総合高校  吉 田 史 明
  • 【参加】   40名
  • 【内容】 テーマ:教科「情報」こんな授業やってます(実践事例報告)
    • あいさつ
      会場校長挨拶
      部会長小島先生
      司会佐野先生先生
      会場校長挨拶
      五十嵐校長先生
      部会長
      小島先生挨拶
      司会は佐野先生
        
    • 実践事例報告  
      「誰でもできるコンテンツ作り」〜情報C編〜 PCを使わない実習から 
                                               諏訪間 雅行先生
       

      【実践内容事前アナウンス】
      プレゼンテーションの指導について、コンテンツ作りを中心に行います。私が授業で実践している
      ・箇条書き発想法
      ・イメージマップづくり
        をワークショップ形式で体験していただきます。

      【報告風景】
      ワークショップ風景
      プレゼンテーションについて授業そのままに指導する諏訪間先生
      授業風景
      ワークショップ風景
      真剣なまなざしで取り組む受講者
      「時間の関係で5分でお願いします」の声にあせりながら取り組みました
      プレゼンテーションをまとめて指導するのではなく、コンテンツ作りや話し方など要素に分けて指導する。コンテンツ作りでは箇条書き発想法やイメージマップ作り、話す訓練では最初は簡単な内容から少しずつ段階的に内容を膨らませていくとともに、参加者全員とアイコンタクトを取る練習など実際に体験するワークショップを通じた実践紹介でした。

      「ポスター作成指導のポイント」〜情報A編〜Wordを使った実習から  
                                               五十嵐 誠 先生

      【実践内容事前アナウンス】
      情報を整理して伝達する手段として、紙媒体は有効な手段です。 身近なソフトのDTP機能を利用することで、 アピール度の高いレイアウトを指導することができます。 生徒の作品例を用いて、指導の勘所を紹介します。

      【報告風景】
      身近なソフトであるWordを使って印刷物を作成する方法について、普段あまり使わない技や困ったときの対処法などを教えていただきました。
      DTPの五十嵐先生
      作品例を紹介する五十嵐先生
      報告風景 実際に作品の例を使って勘所を教えていただきました。
      作品の中に見ていく流れを作り、最後に止めとなるものをおく、統一的な色テーマを作る、文章と図、写真の頭をそろえるなどの基本から、グリッドを使った正確な位置合わせ、テキストボックスのリンクを使った複数箇所の文章の連携、ペイントと1色の透明化を使った簡単な写真枠の作成、など質疑応答を含めて様々な機能を紹介していただきました。会場からは「Wordを使ったDTP入門」で本が一冊できるのではとの声もありました。
      「教科書フル活用−ハンドシュミレーション−」〜情報B編〜
                         教科書中心のPCを使わない実習から 吉田 史明先生

      【実践内容事前アナウンス】
      情報の教科書は使いにくいという声をよく聞きます。そこで教科書を使った 授業例をご紹介します。単元は情報Bの第3章2節「シミュレーションによ る解決」から身のまわりのできごとを題材にとって、[1]数学的なアプロー チ[2]ハンドシミュレーション[3]コンピュータでのシミュレーション[4] コンピュータでの解決を行う部分です。今回はみなさんに[2]のハンドシミ ュレーションを実際に体験していただこうと思っています。また、評価の観 点と評価材料も考えてみましたので、ご意見をいただけたらと思っています。

      【報告風景】
      情報の授業がソフトのスキルアップ教育に偏りがちになる中で、教科書を用いパソコン操作をすることなくシュミレーション実習する実践の紹介でした
      吉田先生
      ハンドシュミレーション 20回のハンドシュミレーションに挑戦。
      50回まで行った人もいました。
      報告風景 全員の結果を集計した結果が出たときには「オーッ」と声が!
      モデル化とシュミレーションについて、数学的な解析、ハンドシュミレーション、コンピュータを使った解析と様々な方法を体験することにより、内容によってはハンドシュミレーションのほうがよい事もあり場面にあった方法を選択する効果を実感できる体験でした。
      また、観点別による評価や生徒の自己評価実践についても報告していただきました。
         
    • 質疑応答
       実践報告についての質問や関連して授業の中で困っていることなど活発に行われました。
    • 参加校の実情と課題など、情報交換・課題共有の時間
      「教科書を使った授業実践報告」
      田原千秋先生
      学校独自の教育課程(流れ)を作成し、各単元で当てはまる教科書の内容を取り扱っていく事例を報告していただきました
      横浜市立東高等学校
      田原 千秋先生
      参加者から観点別評価と評定への反映、教科書の利用、多人数での実習時の質問への対応法(人的問題)、など課題の提起、情報交換、課題解決の例など活発な発言がありました。
  • 【アンケート結果】
    研究会の内容についてのご意見・ご感想
    • 3件、バリエーションがありとても楽しい会でした。今年の内容にも取り入れてみたい部分が見つかりました。
    • 困っている点についての話が多く、よかったと思います。
    • 非常に参考になり、刺激を受けました。神奈川の先進さはすごいですね。また、機会があれば参加したいと思います。
    • 来年から予定している情報Bに関する実践事例と評価の報告が参考になりました。
    • 初めて参加しました。今後の授業等に活用できたらと思います。
    • 毎回すばらしい企画をありがとうございます。
    • 大変参考になりました。
    • どの発表も、大変中身の濃いものでした。自分の授業を見直すいい機会となりました。今日、提示していただいた、視点、アイデアや工夫などを今後の取り組みに生かしていけたらと思っています。どうもありがとうございました。
    • 内容的には大変参考になったが、時間的に余裕がなく、内容をきちんと理解し把握するのが難しかった。
    • 実習授業の内容について参考になったり、実際にやってみたい教材があった。情報の授業はアイデア勝負であるから、いろいろな人の授業を参考にしたい。
    • 良かったです。授業に対する工夫が原点だと思います。
    • 諏訪間先生のプレゼンの指導が参考になりました。(年間で2回プレゼンをさせているので・・・)吉田先生のハンドシミュレーションは楽しいです。情報Aでも使う機会があるといいなと思います。観点別評価、自己評価シードも次年度へ向けて参考になりました。最後の課題共有、情報交換の時間は貴重だと思います。
    • 現場での、各校色々かかえている様子がありましたので参考になりました。
    • プレゼンテーション、はがき作成など新しい指導教材を得ることができ、とても勉強になりました。
    • 教科書を使用しない授業になっていたので、とても参考になりました。ゲーム感で進められる授業など自分でやってみようと思う。
    • 楽しめたし、勉強にもなりました。
    • 3人のプレゼンターの配当時間も適切でよかった。
    • どの発表も、授業の狙いが明確で、それに向けての具体的な取り組み状況が報告され、素晴らしいと思いました。研究会の雰囲気も質問等しやすく、とてもよかったと思います。
    • プレゼンでもシミュレーションでも、なかなか、生徒が食いついてこないだろうとか、こちらの教材を考え出すのがおっくうだったりして、とり入れにくい項目でした。今日の発表は、具体的なネタを拝見することができ、よかったです。よし、自分も、アプリ習熟の時間をけずって、こういうのを入れなくては!と思いました。
    • プレゼンテーションとてもやかったです。生徒が話すことができるように、よく工夫されていると思いました。
    • 各先生方、具体的で分かりやすかったです。特に情報Bで"教科書を使った"授業例を取り上げられたのは、ふだん教科書をあまり(ほとんど)使っていないので、興味を持って見ることができました。